漁港の肉子ちゃん

最近、「恩田陸」という作家さんの書かれた、
「夢違(ゆめちがい)」という本を読みました。
昨年末出版された、新書です。
500ページ近くある、分厚い本ですが、
仕事をしながらでも、5日ほどで読めました。
この本は、「夢判断」のお仕事をしている男性が主人公のお話です。
死んだはずの「大好きだった女性」の幽霊を見たことから、
話が進んでゆきます。
わたしは心理学が好きなので、
「夢判断」って言葉だけでも、とっても興味をそそられました。
「幽霊」の話は、あまり好きではないのですが…(苦笑)。
著者の恩田さんとは、好みのベクトルが近いというか、
「話の進み方」や「主人公の葛藤」がとても共感出来ました。
わたしが大好きな場所「奈良公園」や「ならまち」、
「法隆寺」や「吉野」なんかも出てきて、
そう言った部分でも、親近感を感じさせてくれる本です。
ユングの「夢判断」とは、ほとんど関係ない内容ですが、
「夢をのぞく」ということに、興味がある方には、
ぜひお勧めしたい本です。
もうひとつ、最近読んで面白かった本があります。
「西加奈子」さんの「漁港の肉子ちゃん」です。
こちらは「夢違(ゆめちがい)」の少し前に出版された本だったと思います。
表紙には、著者の西加奈子さんが自分で書かれたと言う、
「クリムトの絵」の模写がバーンと配置されています。
この絵がすごいインパクトで、
思わず「ジャケ買い」してしまいました。
「漁港の肉子ちゃん」は、中盤までは淡々と物語が進んでゆきます。
主人公の、小学生の女の子の語りで書かれているので
ものすごく平易な言葉で構成されています。
本をほとんど読んだことない人でも、
とても読みやすい本だと思います。
中盤以降、物語が加速度的に進行してゆきます。
いろいろな「秘密」も明かされてゆき…。
最後は、めちゃめちゃ感動しました。
本を読んで号泣したのは、ほんとうに久しぶりです。
この本を読むと「どんな状況でも、人は明るく行けてゆける…」と、
生きることが嬉しくなってきます。
「肉子ちゃん」の大ファンになってしまいました(笑)

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